« THE ICE PICK 3 | メイン | THE ICE PICK 5 »
November 05, 2005
THE ICE PICK 4
デトロイトなら、ピンピンしやすいと小耳にはさんだ。ぼくは、なけなしの10ドルをはたいて、グレイハウンドを買った。たしかに、この街はピンプにとって約束の地だった。若くて、話のわかるホーが、うようよしていたからさ。地元のピンプはひん弱だったし。
歩きまわった。ハーレムのオカマみたいに目を光らせて。まあ、ここのホーはシカゴとは育ちがちがった。騙されやすくて、男の本心をみせずにコップするのが簡単だった。
最初に手に入れたのは、美しい17才。緑の瞳をした、ペッパーみたいな女。名前はレイチェル。このあと、13年間もの付き合いになったよ。
次に手に入れたのは、デカくて、黒い、危険な女、セリーナというコ。レズだった。じぶんでホーをやりながら、1ダースものホーをトリック・アウトさせてる店もやってるんだ。デトロイトに到着して8週間のうちに、ぼくは、まばゆいばかりの48年型フリートウッドの新車を乗りまわしていた。札束、パンパンで。
セリーナをコップしてから90日くらいかな、さらに2人の若いホーもコップした。1週間後、ロードアイランドから、初心者ピンプが街へやって来た。こいつが、若くていい感じのビッチを連れてて。嫉妬深い奴で。女にゾッコンすぎて、ストリートにもついてくる。残念でした、ぼくが盗んでやったよ。
数ヶ月後、街が激震した。警察がセリーナを店から強制退去させたんだ。ぼくは、彼女をストリートに立たせることにした。
このころ、オハイオの小さな町、《リマ》の噂を耳にした。オイシイ客がいっぱいいて、商売しやすいらしい。ぼくなら、ホーの店を2〜3軒、オープンできるかも、なんてね。
投稿者 Dada : November 5, 2005 06:00 PM