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September 26, 2005

TO GAIN A STABLE 8

 彼女は、またドアを閉めた。ぼくに体をあずけてきた。ぼくに抱きつき、まるでお墓から一瞬ぬけだして、また戻ることになった死んだ母親みたいにすがりついてきた。

「ブラッド、お願い、置いていかないで。怠け者のビッチじゃありませんよ。チャンスをください。あなたの役に立ちたいの。いっしょに連れてって。迷惑はかけないから。他のどのビッチにも負けないと思うから」

 ぼくは、車をだした。そして、家へ向かった。口にめずらしくてかわいいメンドリをくわえたキツネみたいに。チビとオフェーリアがストリートでハンプしているはずだ。トランクには、オフェーリアのために購入した6着のドレスがある。クリスに似合う気がした。

「ビッチ、きみに賭けてみるよ。これから、きみの新しい家に連れていくよ。いいかい、ひとつだけ理解しなくちゃいけない。一晩に100ドル以下の金は稼ぎとはいわない。もしそれしか稼げなかったら、煙草の火の代わりに燃やすか、お尻を拭くのに使うからね。
 今夜から、きみのお姉さんたちとストリートに立つんだ。いろいろ説明してあげるから。耳の穴をかっぽじってよく聞きなさいね。そうすれば、ファミリーの仲間入りさ。
 クリス、ラッキーだぜ。テレ・ホートにいたぼくのホーのひとりが、先週、殺されたんだ。というか、客とやってるときに心臓が止まったんだ。殉教者さ。彼女の名前は、クリスティン。2000ドルくらい使って、葬式をだしてきたところさ。
 2,3ヶ月しかハンプしてなかったホーに大金を使ってしまって、ちょっと罪悪感を感じてたんだ。たぶん、きみと同じ名前の子だったから、そうしたんだよ。
 いや、偶然だけど。とにかく、ステイブルの連中は彼女と会ったことがないんだ。みんな、彼女がいつも送金してきた金の額にびっくりして、リスペクトしてるよ。
 クリス、きみはその偉大なハンピング・ビッチの生まれ変わりだ。お姉さんたちも、きみがあのテレ・ホートのビッチかと納得してくれるだろうよ。さあ、家についたら、客のためにばっちりおめかしさせてあげるよ。ベイビービッチ!」

- つづく -

投稿者 Dada : September 26, 2005 06:50 PM