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September 30, 2005
THE ICEBERG 4
1ヶ月後、ぼくは4人目のホーをコップした。彼女は小さくてかわいい17才だった。肌の色はクリスに近かった。ステイブルのみんなが、カフェの閉店時間にその子を連れて帰ってきた。いつも、その店で休憩していたらしい。
小さな女の子は、そこでウェイトレスをしていたんだ。彼女は、ホーのゲームに興味しんしんだった。それに、エロい服を着るのが大好きだった。ぼくの部屋を見たとき、ぼくが大金持ちだと思ったみたい。興奮した瞳が、すぐにコップできると教えてくれた。
リビング・ルームへ連れていった。ぼくの女になり、週に30ドルの奴隷みたいな生活をやめるよう、口説くことにした。
ぼくは、きっちりと紐を結ぶためにこう語りだした。彼女は椅子に座っていた。見下ろしながら、喋りはじめた。彼女はけっして目をそらさなかった。ガラガラヘビに睨まれたコマドリのように。
「ジョー・アン、まずはおめでとう。きみは幸運なだけじゃない。あたまがいいんだね。ぼくを一目見ただけで、ぼくがきみの男になるって理解するんだから。ぼくも、きみがずっと待っていてくれたことを理解したよ。
きみが必要なんだ。なぜなら、きみはエキサイティングな人生を送りたいと思ってるから。グラマラスな人生を求めてるから。どうだい、シュガー、ブラッドの魔法の絨毯だよ。これまでの生活を、まるで白昼夢みたいに変えてあげる。
ぼくは、ピンプです。きみは、ホーになるんです。お尻の四角い女はいりません。ぼくはきみのお母さんになるし、お父さんにもなるし、お兄さんにも、友だちにも、恋人にもなる。いちばん重要なことは、いいかい、きみの男になる。つまり、きみがストリートで稼ぐお金のマネージャーになる。甘〜いビッチ、永遠にぼくについてくるかい?」
「うん、ブラッド。よくわかった、かも」
ぼくは、彼女の手をとった。街を見渡せる窓辺へつれていき、抱きしめた。
「あそこを見てごらん、ベイビー・エンジェル。あそこで働くんだよ。保釈金のために、500ドルも用意してあるから。逮捕されても大丈夫、殺人でもオッケーだよ。自由にしてあげるからね。ベイビービッチ、このファミリーは小さな軍隊なんだ。ぼくたちには、絶対に破ってはならない、ルールと規律がある。
じつは、ぼくはふたりいるんだ。ひとりは甘い。ルールを守っているビッチに対して優しい男。もうひとりは、頭がおかしい。ルールを破ったビッチに対して危険な男。リトル・ベイビー、たぶん、きみは後者には会わないと思うから、安心して。
忘れないでね。このファミリーは、残酷で、冷たい世界と戦うために1つになっている。お互いを愛しているからこそ、強いんだ。ぼくに解決できない問題はない。このゲームにかんして、ぼくに答えられない質問はない。
明日、きみのあたまをゲームとストリートにかんすることでぱんぱんにするからね。天使の中から、スターをひきだしてみせる。他人の話は聞かないで。ぼくかクリスに相談するんだ。
リトル・ベイビー、ながれる血の最後の一滴まできみを守るよ。もし、そこらのバカがきみを傷つけたり脅したりしたら、男であれビッチであれ、ぼくのところに来るんだ。この喉をかき切るか、この体を銃で撃たないかぎり、きみには指一本ふれせさせないぞ。約束するよ。ベイビー、いつもそんなことばっか考えてる。さあ、ダディのあとに続いて言うんだ」
彼女は、ぼくをきつく抱きしめた。トランス状態だった。
そして、ぼくのあとについて呪文を言った、
「いまこの瞬間から、あたしはブラッドのもの。かれのホー。かれの言うことなら何でもします。お金はごまかしません。毎晩、死ぬほどハンプします。一晩で100ドル稼ぎます」
そして、クリスといっしょに寝てしまった。1週間後、彼女がクリスの完璧なパートナーとなることを、ぼくはすでに知っていた。
《スウィート》は正しい。クリスとジョー・アンのおかげで、フィリスとオフェーリアもがんがん働くようになった。こうして、ぼくは5人目のホーを探しはじめたんだ。
リロイは、パパ・トニーをぼこった罰として1年くらうことになった。
投稿者 Dada : September 30, 2005 05:59 AM