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August 06, 2005

GRINNING SLIM 12

「ハンサムなおにーさん、チンコみせて」と、彼女は言った。

「おかしなビッチには見せねーよ。世話してくれるホーもいるし」

「ニガ、あたしのこと知らないの? デトロイトの《レッド・コーラ》だよ。レッドは血の赤。男を2人も殺した泥棒のビッチだよ? そのあたしが、チンコみせてって言ってるんだよ? 《コーラ》ってお呼び。失礼なニガ。ホーがひとりいるって? きっと正常位ばっかりのしょぼいビッチで、物足りないんじゃないの? 泥棒のビッチとセックスしたことある?」

 すると、片手に注射器、片手にネタをもった背の高い女がやってきて、ぼくの腕をひっぱった。《コーラ》の膝を叩いた。

「ビッチ、注射するんだけど、あんたもやりなよ。こんなニガ、あとでいつでも《ジョージア》できるから」

 ぼくは、《コーラ》が尻をふりながら遠ざかっていくのを見ていた。ふたりはバーへ行き、スプーンと一杯のグラスを手に取っている。《スウィート》のほうを見た。すごく冷たい視線を浴びせられた。

「ここは、たしかにレベル高い。自分自身を守れるかな。うちのチビみたいに若くて優しいビッチなら大丈夫なんだけど。年喰ってハードなビッチの相手は難しいな。とにかく慎重に、《スウィート》を怒らせないように。これ以上、ビッチにコケにされたら、あの人に捨てられちまうからな」

 こう考えて、それから2時間、部屋の隅でじっと周囲を観察していた。耳をそばだてて、クールな会話を聞いていた。ピンプの国の住人たちによる、高速でスムースな会話を興奮しながらチェックしていた。

《レッド・コーラ》は、やたらとちょっかいを出してきた。ベランダへ何回も出ていくのだが、その度にぼくにぶつかってきた。ヘロインのやりすぎ。ぼくのパンツの中を見たくてしょうがないんだ。

《スウィート》のホーが、何人か部屋に入ってきた。ぼくが初めて《悪魔のねぐら》で彼と会ったときには、いなかった女たちだ。どの娘もまだ新人といった雰囲気。ひとりは、黄色くて美しかった。まだ17才といったところだった。

投稿者 Dada : August 6, 2005 06:00 PM