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June 14, 2005

THE JUNGLE FAUNA 8

 プレストンは、そのまま黙りこんでしまった。

「ボク、これと同じ目に遭いたいか?」

 目をそらした。彼は、シャツで涙をぬぐっているのだった。ぼくは、本当にどうしようもない馬鹿だった。あんな話を聞いた後なのに、はやくピンピンの道を歩きたくて、ウズウズしてきたのだ。

 彼の悲惨な話は、ぼくにますます、狡猾で冷血な《スウィート》に会いたいと思わせたのだ。もし、あのとき、賢い判断力があったなら、すぐにフォードに飛び乗って地元へ帰っただろう。まったく、なんてまぬけなんだ。

 こう考えていたんだ、「スウィートは、黄色いニガと白人がキライ。ぼくは彼と同じようにまっ黒なニガだし、おチビちゃんもまっ黒なニガ。スウィートは、まっ黒な女は欲しくないだろう。だから、ぼくには彼を怖れる理由は何もない。彼が求めているものを、もっていないんだから。とにかく、はやく会わなくちゃならない。そして、技術を盗むんだ。偉大なピンプになるショート・カットは、それしかないと思ってる・・」

 ぼくは言った、「いや、スウィートと地獄まで行くよ。それが、ぼくのピンピンの道なんだ。イェー、プレストン。あんたは、確かに酷い目に遭ったみたいだね。メン、わかるよ。ぼくが、何十億ドルもピンピンしはじめたら、絶対に大きな恩返しをする。約束する。さあ、あんたの休憩時間も終わりみたいだよ。そろそろ、ぼくのパッケージをセットする、正しい場所を教えてくれ」

「ホントに馬鹿だな、ハ? たいへんな道だというのに。で、ボクのパッケージというのは、どんなパッケージなんだ?」

「まっ黒、18才、顔かわいい、おっぱいもかわいい、3通りのやり方でイカしてくれる・・」

「そんな女だったら、俺たちが今いる、この場所がベストさ。ひとつだけ問題なのは、女を探している手の早いピンプが、うようよしていることだ。それと、強力なレズの女が5,6人いるから、あいつらにも注意。野郎と同じか、それ以上の勢いでピンピンしてくるのが、じつは女ピンプなんだ。女ピンプは、いい女を虜にしてしまう。おまえのゲームがタイトじゃなかったら、あっというまに奪われるぞ。今の女とは、どれくらい付き合ってるんだ? 車は何に乗ってる?」

「一週間くらいかな。でも、全然タイトだよ。あのビッチは、ぼくのことを愛しているんだから。誰にも奪えないよ。車は今のところ、フォードだよ」

 すると、突然、プレストンはひっくり返って、大笑いしはじめた。コルクが抜けたみたいだった。笑い死にしそうな程、数分間も笑っているんだ。ようやく笑い止んだときには、頬が涙でうっすらと濡れていた。

「ブラッド・ランカスター? スリム・ヤング? デイジー・ウイリー? 何でもいい、さっさとこの街から出て行け。ピンプがホーをタイトに捕まえているなんて、絶対にあり得ない。ホーがピンプを愛しているなんて、本当に思っているのか? だとしたら、おまえはピンプじゃない。ピンピンしはじめた瞬間、狡猾なピンプたちが、おまえの女をさらっていく。バー・テンダーやベル・ボーイの方が、よっぽどピンピンしてるくらいだよ。しかも、おまえには《フラッシュ》がない。ここらじゃ、靴磨きのニガでもキャデラックに乗ってるんだ。そんなのを見たら、おまえのビッチなんて、一発でダズル・アウト(目がくらむこと)して、速攻でいなくなるよ。さあ、街から出るんだ。田舎ならいいピンプになれるかもよ。そうだ、西海岸へ行きな。悪いことは言わねえ・・・」

投稿者 Dada : June 14, 2005 04:10 AM