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June 24, 2005

DRILLING FOR OIL 4

 熱した油で女に火傷させられるように目がさめた。体が燃えているみたいなんだ。汗びっしょりだった。心臓は胸のおくでレッカー車の鉄球みたいに衝撃音を繰り返していた。また、神になりすました詐欺師にハメられる夢だった。いつものように、可哀想なママの背中に鞭を打っていたんだ。びっくりして目を見開いたビッチの瞳がすぐそばにあった。眉毛の傷が、まるでぱっくりと口を開けているもうひとつのあそこのように思えた。

「ダディ、大丈夫? あなたのベイビーよ、フィリスよ。どうしたの、たぶん、最低な夢をみたんでしょ、警官に追っかけられたとか?」

「ちがうよ、ベイビー。ぶっちゃけ、きみがトラブルに巻き込まれていたんだ。きみがストリートで馬鹿げたことをしでかしたんだよ。ニガのピンプの車に乗せられてしまったんだ。彼は、頭の狂ったゴリラだった。きみの喉をかっ切ろうとした。ぎりぎりのところで、ぼくが助けたんだ。何かの暗示になっていることもあり得る。だから、ビッチ、他のピンプのキャデラックには、絶対に乗ってはいけないよ!」

「ダディ、白人の客が乗ってるキャデラックだけにする。お金をもってるから。ニガのピンプなんかにお尻をふらないよ、約束する。あんな奴らに引っかかるほどマヌケじゃないんだから。安心して。その夢みたいなことにはならないから。ダディ、ヘマはやらないよ。大丈夫・・」

 夕方の5時20分だった。ぼくたちは、7時までに《ブルー・ヘイヴン・ホテル》へ移動した。彼女はまっすぐに部屋へ行き、まず電話の受話器を取りあげ、きちんと繋がっているかを確かめた。ぼくは言った、

「ここに電話して、って客に言うんだ」

 彼女は、北極熊のラグをひろげた。あと、照明やら何やらもってきた小物を飾り付けはじめた。フェイクの星空以外は、ぼくがこの女をコップした部屋とほとんど同じになった。そして、8時にはストリートへ出て行った。

 ぼくは、ここに1週間ほど滞在することにして、このブロックだけで仕事をやるよう、彼女に言っておいた。通りに面した窓辺に立ってみる。下へ降りて行ってちょうど10分後、最初の客がかかった。白人の運転する37年型のビューイックに乗りこんでいった。ぼくは時計をみた。まるで競走馬みたいな速度さ。いっちょうあがり。9分30秒後には通りへ戻ってきた。

 美しい黒人の娼婦は、白人の男たちの性欲を間違いなく引っ掻くんだ。ぼくは3人目を引っ掻いたところまで見ていた。そして、シャワーを浴び、できるだけお洒落にドレス・アップした。頭蓋骨のノートに、ホットなスーツを入手するコネクションを見つけること、と書き込む。あと、大麻とコカインを売ってくれるコンタクト先も必要だった。エレベーターを使う。鍵をデスクにあずけた。売り上げが40ドルを超えるごとに、褐色の靴の爪先にしまっておくよう、ビッチに言ってある。フォードに乗り込んだ。

投稿者 Dada : June 24, 2005 06:00 PM