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May 19, 2005

SALTY TRIP WITH PEPPER 9

 ペッパーのことを何も知らない、と言われたのが、かえってぼくの好奇心をくすぐった。だから、こう言った、「ショーティー、ぼくのことが好きなんだろ、だったら、もうちょっと彼女のことを教えてよ」

 彼は言う、「ペッパーの旦那の白人は、街いちばんの賭博場の元締めだってこと、知らなかっただろ」

「ああ、知らないよ。でも、爺さんが金持ちならステキなんじゃないの。あの女がいい暮らしにおさまってるからって何で諦めなきゃいけないの。ヒントを教えてくれれば、その金だって、巻き上げられるよ」

「違うんだよ、馬鹿。もっと自分に厳しく考えろ。他にもいるんだよ。ペッパーは腐った淫乱女なんだから。おまえとだけヤリまくってる訳じゃないんだ。あの女に乗ってる男なんて、おれでも半ダースは挙げられる。いちばん危ないのは、刑事のダランスキーさ。タチが悪い感じで、あの女にのめりこんでる。おまえがペッパーとヤリまくってるなんて知ったら、まずいだろうな」

 他にも男がいると聞いて、ぼくは少なからず動揺してしまった。ぼくだけが彼女の愛人だなんて思っていた自分の甘さに凹んだ。

「あのさ、他にも男がいるって間違いない?」

「うん。おれの知らないヤツも大勢いるはず」

 ぼくは、お腹が痛くなってきた。それよりもひどく頭痛がした。最低だった。

 ようやく呟いた、「アドバイスありがと、と、他の男の情報も・・」

 ビューイックから降り、雨の中、歩いて家まで帰った。帰宅すると、午前三時半だった。ママは怒り、心配し、大声をあげた。勿論、それでいいのだ。仮釈放中の身は、門限が夜十一時と決められているのだから・・・。

投稿者 Dada : May 19, 2005 06:00 PM