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May 17, 2005

SALTY TRIP WITH PEPPER 7

 う〜ん! このジャンキーは、どこまでぼくを馬鹿にすれば気が済むんだ。こいつに一泡ふかせて、一刻も早く立ち去るための質問はないかしら、と考えていた。どう見てもブサイクなルックスのくせにさ。どんぶりで、ウジ虫を丸飲みしたみたいに、口が臭いのにさ。

 言ってやった、「ショーティー、ペッパーはマンコのしめ具合がよすぎるんだよ。ぼくには淫乱すぎるし、ジャジーすぎるんだよ。ああ、もう。あんたのゲームは誰よりも《メロウ》だって噂を耳にして、こうして相談に来たんだよ、ぼくが、あの女からピンピンして金をせびれるように、してくれよ」

 すると、この《しなびたキャベツ野郎》は、今の言葉が気に入ったようだった。むこうも、自分のピンプ・ゲームについて話したがってたみたいだ。

 彼は言った、「あのな、灼熱地獄にいるヤツは、冷たい水を欲しがるもんなんだよ。ところが、時すでに遅しってわけさ、地獄に冷たい水なんて無いんだよ。おまえは、そのビッチとの関係のスタートからして間違ってるんだよ。まず最初に女に厳しくピンピンしといて、そのあとフニャけるならわかるんだけど、最初から優しくしちゃってるだろ。逆はダメなんだよ。女にとことん尽くしてしまったあとに、金を巻き上げるなんてのは、不可能なんだ。とくにペッパーみたいな女はさ。あきらめて他の女を探しな」

 ぼくは、「えー、それじゃ、ペッパーから金は取れないってこと?」

 彼は、「そうは言ってないよ。おれが言ってんのは、おまえじゃ無理だってこと。本当に狡猾で冷血なピンプなら、どんな場合でも、女から金をせしめる手段をひねり出すものさ」

 ぼくは、「そうか、ぼくは狡猾じゃないよ。でも冷血にはなれるよ。ペッパーみたいな淫乱ビッチから金を巻き上げてみせるよ。ショーティー、あなたは狡猾で冷血だよ。間違いない。ぼくにゲームさせてよ。テストしてよ。知恵を授けてよ。金はあなたと半々にしますから」

 いつのまにか、雨が降りだしていたことに、ぼくは気づかなかった。《涙目のショーティー》が、窓を閉めなくてはならないほど、雨は激しくなっていた。上までぴったりと閉め、彼がぼくの問いに答えようとしたとき、コンコンと叩く音がした。みると、ショーティーの娼婦のひとりだった。

投稿者 Dada : May 17, 2005 07:00 PM