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May 12, 2005

SALTY TRIP WITH PEPPER 3

 ぼくに《ガール》、つまりコカインを教えたのもペッパーだ。彼女の部屋に行くと、ほとんどいつもガラスの食卓の上に、きらきらした混じりっけなしのコカインが細長く何本も引かれていた。

 そいつをアラバスター製のストローで吸い、それから鏡ばりのベッド・ルームで、どちらかの粘膜が悲鳴をあげるまでサーカスみたいなセックスを繰り広げていた。彼女とあのピュアなコカインがあれば、司祭だって堕落しただろう。ぼくなんて簡単にハメられたよ。

 そのときは、白いラインをたどっていった終着駅が州刑務所だなんて、思ってもいなかった。ぼくは青二才で、甘っちょろかった。そして彼女はそれを知り尽くしていた。酷い経験を何度もして、どうすれば解決できるかを知っている、冷酷な元娼婦だった。ぼくにはビタ一文くれてやる気なんてないのだ。

 頭がおかしくなるようなオージー状態のセックスに、ぼくは飽きてきていたけれど、それでもペッパーに教えられたテクニックを使って、彼女をフリップさせ続けていた。どのボタンを押せばどうなるかを理解していた。そして、それが可愛いのか、彼女もどんどんエロくなっていくのだった。

 間違いなく、東海岸のピンプたちが一財産を築き上げた女性の体に、ぼくはタダで乗らせてもらっていたんだ。

 ある夜、ぼくは彼女に《Cノート》、つまり100ドルの小遣いをおねだりしてみた。ベッドでは火だるまになって頑張っていたからさ。彼女もテンションは最高潮ってところだった、「ねえ、シュガー・・」ぼくは言った、「ダウンタウンでいい感じの服が、100ドルで売っているのを見つけたんだ、お金を貸してよ、明日、買ってきたいんだ」

 すると、緑色の瞳を細めて、微笑みを浮かべながら言った、「あのね、かわいい子犬ちゃん、よく聞いてね、あたしはお金は絶対に払わないの。あたしはもらう側の人間なの。それに、あんたはあたしのプッシーのことだけかんがえて。スーツなんていらないでしょ? 裸のあんたが好きなの」

 絶対にかなわなかった。《Cノート》のことを冷たくあしらうペッパーが、ホントに悪い女って感じで、めちゃくちゃ可愛いんだ。それで、ますます、ぼくはしょっぱい男になり、女に《ジョージア》されてるピンプみたいに、いいようにヤラれてしまうのだった。

投稿者 Dada : May 12, 2005 02:20 PM