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May 30, 2005

A DEGREE IN PIMPING 4

 ビッチの最初のパスをぼくがあっさりスルーしたことで、むこうは逆に食いついてきた。ヘンな話だが、これがビッチをフックするための一番スマートなやり方なんだ。今や、女はジューシーな舌をアイヴォリー色の歯の上にだし赤いトカゲみたいに舌舐めずりしている。唇も舐めている。そして体をよじらせながらこちらへ歩いてきた。バーテンはぼくと象のような男のあいだに新しい緑色のドリンクをすべらせた。

 そのとき象のような男の鼻の穴からトランペットのような感嘆の息が漏れるのを聞いた。早くも彼女の尻に完全にヤラレてしまっているんだ。そのお尻は、タイトな白いドレスのなかでローリングしていた。

 彼女がスツールに腰をかけると、ぼくはなるべく気のない、無関心で、冷たい表情を装った。その時点で、この女のまっ黒なふたつのお尻のあいだにどれだけの札束が眠っているのか、ぼくは完全に理解していた。

 ビッチは言った、「あんただれ? なんかバーテンを通して調子に乗った口きーてくれたみたいだけど?」

 ぼくの目が氷点下のスポットライトを彼女の顔に照射した。

 言ってやった、「ビッチ、おれの名前は《ブラッド》。別に調子に乗ってるわけじゃないんだって。本当のこと言ったまでなんだよ。ビッチ、どうせ汚らしくて最低な《仕事》やってんだろ。尻がふたつに割れちまうぞ」

 小さな犬みたいな顔のてっぺんがみるみる怒りでゆがみだした。震える声でこう言った、「どこがビッチよ? あたしはレディよ。お母さんのマンコから出てきたくせに、女の尻を蹴っ飛ばそうっての〜? ふざけないでよ。フィリスって名前があんのよ。ちょっと、礼儀正しくして。リスペクトも。男ならあたしの前では紳士になってよ。いい? あたしはレディなんだから」

 この冷たい反撃が、ぼくの言葉の温度計をぶっ壊した。そして、じぶんでも唇が冷たく感じるほどに冷酷な言葉を吐きだした、「おい、うんこ臭いお尻のくろぐろとしたビッチ、どこがレディだよ。ぼくたち人間の世界には、そんなレディはいねーよ、バカ。おまえなんかビッチかウジ虫のどっちかに決まってんだろ。さてビッチ、どっちなんだ、おまえは? ビッチ、おれは紳士じゃねーんだよ。ピンプなんだよ。臭いお尻を蹴っ飛ばしてやるよ。おまえからカラんできたんだからな。ビッチ、どうせ、ぼくのチンコが欲しいんだろ? アホか。こっちはおまえみたいにヒョイヒョイやんねーよ。金が先なんだよ」

投稿者 Dada : May 30, 2005 06:15 PM