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April 14, 2005

FIRST STPES INTO THE JUNGLE 2

 その光景は、当時のおれのか弱い心をトリップさせるには十分なものだった。悪魔めいたニガがまっ白い脚のあいだへねじこむたびに、白人女があえぎ、泣き叫ぶ、そのたびに鼓動が高鳴るのがわかった。

 ニガは、まるで家を作っている大工みたいにしゃがれた声で何度も何度もこう言っていた、「ビューティフル・ビッチ、ビューティフル・ビッチ」・・・白人の男が、コロッセオで黒人の剣士を応援するシーザーっぽくベッドのまわりを走りまわって応援しているのが、とてもヘンだった。

 ようやく全てが終わり、彼らは服を着はじめた。おれは表通りへまわってその家の隣の玄関のステップに腰かけて待っていた。あのフリークスたちをもっと近くで見てみたかったから。しばらくして、歩道へでてきた彼らは、残念ながらまったくもって普通だった。さっぱりした白人のカップルが、引き締まった体つきの黒人と話ながら歩きだす、それだけだった。

 カップルは、どんどん通りを下って遠ざかっていく。だが、パーティータイムは逆におれの方へ近付いてきた。ドアステップに座っているおれには気がつかない。おれは好奇心の塊になっていたから、目の前に来た瞬間、体を叩いてやった。彼は、ぎょっとして顔をこわばらせている。

「どんな感じ? ねえ、あれっていわゆるシルクみたいな女だったろ。おれにもまわしてくんないかなあ」

 すると、赤いシャツの胸ポケットから煙草を取り出し、おれに一本渡しながら

「まあね。バレンタインみたいに最高、最高。まあ、当たり前なんだけど。臆病なブルドッグと気持ちよくない白人のビッチなんて見たことないもん」

 口からでまかせの言葉だったかもしれないが、小さな街の少年にはめちゃめちゃカッコよく見えた。その時点で完全にヤラレてたから、なんか礼儀正しくなっちゃって。マジメな目つきで、丁寧な話し方で、

「ですよね! どうもありがとう。 ああ! あなたが乗っかってた女性って、本当にすばらしかったなあ。一度でいいから、あなたみたいな服を着てみたい」

 すると、むこうも嬉しかったのか、盲目のヌーディストたちが寝ているビーチにやって来た変質者みたいに食いついてきた。彼もしゃがんで、俺の隣に体育座りしたのだ。誇らしげに胸をはり、ハイスコアを叩きだしたピン・ボール・マシンみたいに目をきらきらさせていた。どう考えても仲良くなれそうだった。見ろ、見ろ、と言わんばかりに緑色のチェックのパンツの裾をあげて、真っ赤な靴下をこっちにチラチラさせている。

投稿者 Dada : April 14, 2005 05:00 PM