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April 22, 2005

FIRST STEPS INTO THE JUNGLE 9

 学校の面汚しとして、おれは校長室へ呼び出された。

 光沢のあるマホガニーの机の向こうに校長は座っている。咳払いをして、おれのことを「全学生の前でセンズリをこいたやつ」みたいな目で見下ろしている。天井に届きそうなくらいふんぞり返った鼻の上に、糞をしてやりたかった。

 ねちねちした南部訛りでこう言った、「おい、やってくれたニャ。大変なことをしてくれてショックだわい。お母様もお怒りだ。ちゃんとしてくれよ。たのむよ。おまえを退学にはできないんだから」

 絶対、辞めさせられると思ってたから、ほっとした。おれを推薦したあの卒業生たちは、なるほど力を持っていたわけだ。それから大人しく過ごしてたけど、二年生の秋学期の中ごろに捕まった。ハスラーの友だちの代わりに逮捕されたんだ。「因果応報」って昔からよく言うだろう、パーティー・タイムがおれのことをバラさなかったのと、同じだよ。

 大学では、酒が入っているものだったら、何でもよく売れた。《ロット・ガット》というウイスキーを、7ドル50セントから10ドルくらいで売ってたんだ。おれのルームメイトが、まとまった金をもっていた。ニューヨークで家族がハッスルしてたみたい。

 おれたちは提携を結んだ。金はそいつが出して、おれが酒を仕入れて売って歩く。じつはそいつが金を出してるということは、絶対に秘密にすると約束させられた。家族がハスラーだけあって、そのへんは狡猾な男だったんだ。

 金を預かると、丘の密売人のところへ買いに行くんだ。丘には、おれに短距離走の世界記録を出させたあの女も住んでたわけだけど、もちろんそのコと会わないよう慎重に行動していたことは、言わなくてもわかるよね。

 そして、大学の中でコネクションを広げていった。まあ、おれのことは400パーセントだれでも知っていたから、上手くいったよ。

 すべてが完璧だった。馬鹿みたいにひょいひょい進んだ。夏休みに故郷へ帰ったら、みんなが嫉妬で緑色になるくらいの金を稼げるな、なんて思ってた。

 そのうち、女子の寄宿舎でも酒を売ってもらうために、一回だけヤッた女の子を売人として雇ったんだけど、これが間違いの始まりだった。

投稿者 Dada : April 22, 2005 06:45 PM