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April 16, 2005

FIRST STEPS INTO THE JUNGLE 4

 夜の十時を過ぎた頃、治安が悪いので有名なスヴェン&ヴィレット・ストリートの路地裏でおれたちはパーティーがもってきた包みを開けていた。おれはパンツの裾を痩せこけた膝のあたりまで巻き上げ、救世軍からもらった25セントくらいの赤いコットン・ドレスを身につけた。

 さらに、ぼろぼろになった赤いサテンのハイヒールを履いた。ぐちゃぐちゃになった髪が見えないようにピンで止めて青い麦わら帽子の奥にしまいこんだ。それで頭をセクシーな感じで傾けると、こぼれた髪が目の上に垂れてくるくる巻いた前髪みたいに見えるのだった。

 大きく脚を開き、胸と尻を赤いドレスの下からツンと突き出して、いかにも娼婦ですって風に立ってみた。パーティーはおれの頭のてっぺんから爪先までチェックしている。正直、本当にこれで女に見えるのか不思議だったが、彼はうなずくと、肩を怒らせてさっそく最初のカモを捕まえるために路地の入り口へ歩いていった。

 舗道へ到着すると、いきなりこっちを向いて叫んだ、「聞いてるか、メーン、なるべく暗がりに立ってろ」

 5分もしないうちに合図があった。しばらくすると、通りの角で小さな白人の年寄りと交渉がはじまった。金を払わせるまで女のフリをやり切れるか不安でしょうがなかった。いよいよカモがこっちを確認する直前に、《フラッシュ》の合図があったから、おれは汚い尻を丸出しにしてビャッチっぽく誘うようにぶんぶん振ってみた。すると、それだけでもう興奮したのか、尻ポケットから財布を取りだして、パーティーに金を払いやがった。

 払い終わると、年寄りにしては異常な早足でこちらへ向かってきた。金も払ったし、あとは暗がりで待ってるビャッチに突っ込むだけだわい、とギンギンになってるのが丸見えだった。

 残念ながら、それはかなわぬ夢だった。ある意味、ラッキーだったと思うけど。というのは、財布にあんまり金をもっていなかったから。もし財布をふくらませていたら、おれが逃走したあとパーティーは姿を消すかわりに路地の暗がりであいつを待ち伏せして、強盗を働いていただろう。

投稿者 Dada : April 16, 2005 05:00 PM