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April 15, 2005

FIRST STEPS INTO THE JUNGLE 3

 彼がこぶしをぽきっと鳴らすたびに、右手の小指にはめたジルコンの石が街灯に反射してピカピカと光った、「おれの名前は、パーティータイム。この街でいちばんタイトなハスラー。お金は、おれのこと愛してる。さっきの《シルク》。あの女とヤルために《ノコギリ》2枚、2枚。よくある、よくある。もし怠け者だったら、この国でいちばんのピンプになれてる、なれてる。でもハスラーとして優秀すぎるから、無理、無理・・」

 こうして、午前二時まで、たっぷりと彼のブルシットを聞かされることになった。いい感じの男だったし、おれは友達というものに飢えていた。パーティータイムは孤児で、2ヶ月前に通算4回目となる2年の刑期を終えて出所してきたばかりだった。アタマの中は、これからやろうと思っている危険なハッスルのことしかないみたいだった。そして相棒を必要としていた。それで、おれと色々話しながら、使い物になるかどうか試していたのだ。 

 2時20分ごろ家へ帰った。1分後、ママがドアの鍵を開ける音が聞こえた。町内の白人たちの宴会で働いてきたのだ。おれの部屋をのぞきに来る気配がしたから、服を着たまま大急ぎでベッドにもぐりこんだ。狸寝入りして酔っぱらいみたいなイビキを立てていると、おやすみのキスをされた。

 そのまま横たわったまま夜明けまで考え続けた。おれは、パーティーが言っていた《クイックバック》シットを上手くやることができるだろうか。ずっと考えていた。やがて巨大な太陽が燦々と輝きだすころ、《マーフィー》ならやれそうだと決心した。その時のおれは、パーティーの《マーフィー》はざっくりしていて本物の《マーフィー》の物真似でしかないことが解ってなかった。

 何年も経った後、熟練したハスラーがやる《マーフィー》は極めてスムースですぐに終わらせることが出来、ちょっとのリスクしか伴わないことを学習することになる。ニガが娼婦を操っている場所には必ず白人の間抜けな男どもが群がってくるに決まっているからだ。

 学校が終わってからビリヤード場で何回かパーティーと打ち合わせをし、おれの役割が決められた。そして、翌週の金曜の夜にハッスルすることになった。その日はママはまた宴会のお手伝いだから、少なくとも夜中の1時まではストリートにいても大丈夫だ。いよいよ最初のハッスルが始まろうとしていた。

投稿者 Dada : April 15, 2005 05:00 PM