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April 23, 2005

FIRST STEPS INTO THE JUNGLE 10

 女子寮にレズビアンがふたりいて、オクラホマ出身のコーヒー色の肌をしたすごくスタイルのいい女の子を奪い合ってたんだ。マジで可愛い子だったから気持ちはわかるんだけど、その子はゲイの女がいるなんて知らないから、自分が狙われてるとはまったく思ってなかった。

 結局、悪知恵の働くほうの女がホントにその子をモノにしちゃったんだけど、二人はそのことを、もうひとりのレズビアンには絶対に秘密にしておくことにした。なぜなら、そいつはフットボール選手みたいにゴツイ体をした女だったから、バレたら何をされるかわかんない。しかも、その子とヤリたい一心で金も貢いでいたから。その女が必死になって金を稼いでいるあいだに、エロいことばっかりしてたんだ。

 ある夜、そいつらが寮で情熱的な69をしてたら、異常に盛り上がっちゃったみたいで。すごいあえぎ声が響きわたって、マッチョなレズビアンの耳にも届いてしまったらしいんだ。それで血まみれの大乱闘になってしまい、翌朝には学校中のゴシップになってしまったんだ。

 事件の調査中に、おれが売人として雇ってた女の名前があがって。その女がおれから酒を買ってたってバラしてしまったんだ。おかげで、一週間もしないうちに退学処分になり、またストリートへ逆戻りさ。ルーム・メイトのことは、一切しゃべらなかった。そこは約束を守ったよ。

 おれが家へ帰ってきてから、ママは仕事を変えた。隠居した白人の家に住みこんで、身の回りの世話や料理をすることになったんだ。これで、おれがストリートの悪魔の尻の穴に鼻をつっこむのを止めるものは、何もなくなった。

 ママが帰ってくるのは週に一日、日曜日だけだったから、おれが家にいるのもその日だけになったよ。

 すごくいい感じの隠れ家を見つけたのさ。そのときは落ちぶれてたけど、元ピンプで、人を殺したこともあるっていう先輩がやってる、ギャンブル小屋に寝泊まりするようになったんだ。その人は《ダイアモンド・トゥース・ジミー》って呼ばれてて。上の前歯のあいだに2カラットのダイアモンドをはめてるんだ。その輝きだけが、1920年代にもっとも危ないピンプと言われた栄光の名残りをとどめているのだった。

投稿者 Dada : April 23, 2005 06:45 PM