FORGET ABOUT BIG BRO 1

 第一話 目に力がある少年

 存在を知ったのは、1985年くらい。飛鳥新社でポップティーンって雑誌をやってたんだけど。そのときツバキハウスっていうディスコがあったのね、新宿に。すっごい盛り上がっててさ。大貫憲章のロンドン・ナイトとか、スケーターズ・ナイトとかさ、スプラッター・ジ・エンドとかさ、ヘビーメタル・ナイトとか、毎曜日、題目を変えてやってたのね。面白かったから、「ツバキハウスの1週間」っていう企画を立てて、ポップティーンの巻末のカラーで、8ページくらいやったんだよ。大貫さんにインタヴューさせてもらったりして。ツバキハウスの裏口の、階段に座って、ミニ・インタヴューみたいのさせてもらったりしてたのね。そうしたらさ、何か凄いさ、目に力があるさ、目に力がある少年がさ、いたのね。スケボーもってさ、何するでもなくさ、たむろってるんだよね。それがさ、あとから考えたら、中村くんだったんだよ。(赤田祐一・談)

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